さっぱり味でカフェインも少なく、ファンを離さない水出しコーヒー。
おいしい水出しコーヒーの秘密と作り方をご紹介します。
水出しコーヒーの秘密
水出しコーヒーはダッチコーヒーとも呼ばれています。これはオランダで水出しコーヒーがよく飲まれているわけではなく、オランダ領時代のインドネシアで考案されたことから、オランダ人のコーヒーという意味でダッチコーヒーとも呼ばれています。
当時のインドネシア産のコーヒーはほとんどがロブスタ種のコーヒー豆を使用していて、低地で育ちやすく病気に強いのが特徴で、さび病によって高級豆のアラビカ種が全滅していた時期にインドネシアに導入されたのです。しかし、ドリップ式で抽出したのでは苦みがあまりにも強すぎたため、どうにかして飲める方法がないかと検討した結果、水を用いて長時間かけて抽出する方法が考案されたことが水出しコーヒー誕生のきっかけになります。
現在のダッチコーヒーの原理は水のタンクの下に深煎りのコーヒー粉をセットして点滴のように一定のリズムでまんべんなく水で溶かしていきながら抽出させるものです。1秒に1滴ずつ水を落としていくので、数人分を抽出しようと思ったら約6時間から7時間がかかってしまいます。コーヒーの苦みというのは高温でより強く出るようになっているため、水出しはロブスタ種の特有のハードな苦みを封じ込めるためにはとても有効な手段です。
ただし、現在の水出しコーヒーはアラビカ種という良質で新鮮な豆を用いています。高級コーヒーを代表する品種で全生産量の3分の2を占めている、香味が良好で風味がよく豆が大粒なのが特徴です。その繊細な風味を生かすように入れられるのが一般的になります。水出しの抽出術はコーヒー豆のよい特徴と悪い特徴、すべてを引き出す方法です。そのため、愛好者たちからは甘さを味わえる唯一のコーヒーとも言われています。また、最近では昔のように6時間から7時間かけて抽出させるのではなく、水出しコーヒーを手軽に作ることができる機器も販売されているので、自宅でもカフェ気分を味わえるようになっているのです。
自分でできる水出しコーヒーの作り方と器具
このような水出しコーヒーですが、自宅でも作りたい!という人のために作り方をご紹介します。
水出しコーヒーは、普通のドリップなどでは上手に作ることはできません。そのため、専用の器具を購入して作ります。
器具もプロ向けの本格なものから手軽に飲めるものまでいろいろあるので、気になる人はぜひチェックしてみてください。
IWAKI ウォータードリップサーバー
価格も1790円と非常にお手頃な、手軽な水出しコーヒー器具。フィルターをセットしておいておくだけなので手軽です!
ハリオ ウォータードリッパー
インテリアにも合うおしゃれなドリッパー。金属フィルタなので旨味がよく抽出されます。
喫茶店の味を自宅で再現できれば嬉しいですよね。
他にもいろんな器具があるので、自分にあったものを選んでおいしい水出しコーヒーを作ってください。